「Gemini Advanced」というプランは、いま契約できません。
なくなったわけではなく、名前が変わりました。現在の名称はGoogle AI Pro。中身は旧Gemini Advancedの後継で、機能はむしろ増えています。ただ、ネット上には旧名称の解説記事が大量に残っていて、料金を調べようとすると古い情報にぶつかる——という状況になっています。
この記事では、2026年時点の正しいプラン構成と料金、そして実際の使い方を整理します。
先に結論:判断軸は「Googleのストレージを使っているか」
プランが4つあって迷いますが、実際のところ、選択はこの2つでほぼ決まります。
- Googleドライブやフォトの容量が足りているか:上位プランには大容量ストレージが付くので、すでに課金している人は実質の負担が変わります
- AIをどれくらい使うか:たまに質問する程度か、毎日の仕事で回すか
ここを押さえると、Google AI Proは「AIの月額」ではなくGoogleという街の年間パスポートだと分かります。AIだけの料金だと思うと高く感じますが、ストレージ・Gmail・ドキュメントの機能が一枚で通る券だと考えると、見え方が変わってきます。
プラン構成が変わった経緯
混乱の原因は、短期間に名前と構成が変わったことにあります。ざっと整理すると次の流れです。
- もともとの個人向け有料プランが「Gemini Advanced」(Google One AI プレミアムに含まれる形)
- 2025年のリブランドで「Google AI Pro」に改名。中身は実質同じ
- その後、入門向けの「Google AI Plus」が新設され、有料の入り口が下がる
- 最上位の「Google AI Ultra」も段階が整理された
請求書やアプリの表記が古いままのケースもあるようなので、「Gemini Advancedで契約したはずなのに名前が違う」と焦らなくて大丈夫です。自動的に移行されています。
料金プラン(2026年時点)
| プラン | 月額(税込) | 主な内容 |
|---|---|---|
| 無料版 | 0円 | 標準モデル、基本的な対話・画像生成 |
| Google AI Plus | 約725〜1,200円 | 上位モデルへのアクセス、Deep Research(回数制限あり)、NotebookLMの拡張 |
| Google AI Pro(旧Gemini Advanced) | 2,900円 | 上位モデルをたっぷり、Gmail・Docs連携、2TBストレージ |
| Google AI Ultra | 1万円台〜3万円台 | 最上位モデル、大容量ストレージ、動画生成の潤沢な枠 |
AI Plusの金額に幅があるのは、値下げの情報と従来価格の情報が混在しているためです。Ultraも段階の整理が入っており、情報源によって数字が違います。プラン名も価格もこの1年で複数回動いている領域なので、契約前に必ずGoogleの公式ページで現在の金額を確認してください。日本では円建ての固定価格で請求されるため、為替で毎月変動することはありません。
知っておくと得な点
すでにGoogle Oneの2TBプラン(月1,300円前後)を契約している人は、AI Proへの実質的な追加負担が差額の約1,600円になります。「AIに新しく2,900円払う」ではなく「今のストレージ代の延長」として考えられるわけです。写真やドライブで容量課金している人にとって、思いのほか現実的な選択肢になります。
プラン別の向き不向き
無料版で足りる人
週に数回、調べ物や文章の相談に使う程度なら無料版で十分です。画像生成も基本的なものは使えます。
気になるところは、長い資料を読ませたり会話を長く続けたりすると、途中で文脈が怪しくなること。使う量ではなく「扱う文書の長さ」で不満が出やすいプランです。
AI Plusが向く人
「無料は物足りないが、2,900円は高い」という層のためのプラン。上位モデルが使えて、複数のWebソースを自動で調べてレポートにするDeep Researchにも触れます。
気になるところは、Deep Researchなどの主要機能に回数制限があること。月に数回試す分にはいいものの、毎日の業務で回す前提だと物足りなくなります。
AI Pro(旧Gemini Advanced)が向く人
GmailとGoogleドキュメントが仕事の中心にある人なら、ここが本命です。文章を書いている画面から直接AIを呼び出せる体験は、ブラウザを行き来しなくていいぶん時短効果が積み上がります。ストレージ2TBが付くのも実利。
気になるところは、Googleサービスをあまり使わない人にとっては魅力が半減すること。純粋な対話AIとしての性能だけで選ぶなら、他社と横並びの検討になります。
Ultraが向く人
動画生成を業務で大量に回す、あるいは長時間の深い推論をさせたい研究・制作寄りの人向けです。個人のブログ運営や日常の効率化には、正直オーバースペックだと思います。
使い方:押さえておきたい4つ
1. Geminiアプリ・Webで使う
いちばん基本の入り口。Googleアカウントでログインして質問を投げるだけです。有料プランに入っていれば、モデルの選択肢や使用量の枠が広がります。まずはここで、無料版との差を体感するのが分かりやすいです。
2. GmailとGoogleドキュメントから呼び出す
有料プランの本領はここ。ドキュメントを書いている途中で呼び出して続きを提案させたり、Gmailで「先週のあの件のメールを要約して」と頼んだり。アプリを切り替えずに済むのが、他社のAIと比べたときの明確な差です。Google漬けで働いている人ほど、この一体感が効いてきます。
3. Deep Researchで調べ物を任せる
テーマを渡すと、複数のサイトを自動で回って調査レポートにまとめてくれる機能です。市場調査や下調べのように「検索を何十回も繰り返す作業」を丸ごと預けられます。ただし出てきたレポートは下書きと考えて、数字と出典は自分で確認するのが安全です。
4. NotebookLMで手元の資料を読ませる
PDFや議事録をアップして、その資料の中身だけを根拠に答えさせる使い方。ネット情報ではなく「この資料に何が書いてあるか」を聞きたい場面で強いです。上位プランでは共有機能や利用枠が広がります。
使う前に知っておきたい注意点
- 解約時のストレージに注意:AI Proを解約すると、付いていた大容量ストレージも失われます。使用量が無料枠(15GB)を超えたままだとGmailの送受信が止まる場合があるので、解約前に整理するか下位のストレージプランを用意しておいてください
- 機密情報の扱い:業務で使う場合は、入力内容の扱いに関する設定を確認しておくのが無難です
- プラン名の変更が続いている:契約画面の表記が記事や広告と違うことがあります。金額とストレージ容量で判断するのが確実です
よくある質問
Gemini Advancedを契約していましたが、どうなりましたか?
自動的にGoogle AI Proへ移行しています。料金や内容が不利になる変更ではないとされているので、特別な手続きは不要です。
ChatGPTの有料プランとどちらがいいですか?
月額はほぼ同水準です。判断はAIの賢さより環境で決まります。GmailとGoogleドキュメントが仕事の中心ならGoogle AI Pro、そうでないなら他の選択肢も含めて横並びで比べるのが妥当だと思います。両方を1か月ずつ試すのが、結局いちばん早い解決策かもしれません。
家族で共有できますか?
ストレージなどはファミリー共有の対象になりますが、AI機能の扱いはプランによって条件が異なります。共有目的で契約する場合は、公式の記載を確認してください。
無料で上位モデルを試す方法はありますか?
無料トライアルや期間限定の割引が実施されることがあります。ただし条件と期間が頻繁に変わるので、公式ページで現在の内容を確認するのが確実です。
まとめ:ドライブの使用量を見てから決める
プラン選びで最初に開くべきは、料金表ではなくGoogleドライブの使用量画面です。
容量が逼迫していて課金を検討していたなら、AI Proは実質1,600円ほどのAI追加で済みます。容量に余裕があってAIだけが目的なら、まずAI Plusか無料版から始めて、上位モデルの必要性を自分で確かめてから上げれば十分。判断材料は、あなたのストレージ残量の中にあります。
ちなみに、AIを毎日決まった作業に使うようになったら、次は自動化の出番です。同じ指示を毎回打ち込んでいる状態は、仕組みに載せられるサインだったりします。
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