Slack通知の手動転送、まだやってるなら自動化できます
メールが来たらSlackに貼る。フォームの回答があったらSlackで共有する。毎朝のタスクリストをSlackに流す。——こういう「通知の転送作業」を手でやっている人は多いと思います。1回は大したことなくても、毎日やると積もる。
Make.comを使えば、この手の通知は15分くらいで自動化できます。私もこのブログの運用でMake.com × Slackの通知を組んでいましたが、一度作ってしまえばあとは勝手に動き続けるので、地味に生活が変わりました。
Make.com × Slackで何ができるのか
Make.comにはSlack専用のモジュールがあり、ひとことで言えば「他のサービスで何かが起きたら、Slackに自動でメッセージを送る」仕組みを作れます。
具体的にはこんなことが可能です。
- Gmailに特定のメールが届いたら、Slackの指定チャンネルに通知する
- Googleフォームに回答があったら、その内容をSlackに投稿する
- 毎朝9時に、NotionやGoogle Sheetsのタスク一覧をSlackに送る
- Xで特定のキーワードが投稿されたら、Slackに通知する
- ECサイトで注文が入ったら、Slackで即座に共有する
共通するのは「○○が起きたら → Slackに通知」というシンプルな構造。Make.comでは、この「○○」の部分に1,500以上のアプリを当てはめられるので、組み合わせはほぼ無限です。
設定手順:Gmail → Slack通知の作り方(所要15分)
最も使用頻度が高い「Gmailに特定のメールが来たらSlackに通知する」パターンで、手順を説明します。
ステップ1:シナリオを新規作成する
Make.comにログインしたら、左メニューの「Scenarios」→「Create a new scenario」をクリック。白いキャンバスが開きます。
ステップ2:Gmailモジュールを追加する
中央の「+」ボタンをクリックし、検索窓に「Gmail」と入力。表示されたGmailアイコンをクリックして、「Watch Emails」を選択します。これが「新しいメールを監視する」トリガーになります。
初回はGoogleアカウントの認証を求められるので、ポップアップに従って許可するだけ。フォルダ(INBOXなど)と、必要なら件名のフィルター条件を設定します。
ステップ3:Slackモジュールを追加する
Gmailモジュールの右側に表示される「+」をクリックして、今度は「Slack」を検索。「Create a Message」を選択します。
ここでSlackワークスペースの認証を行い、通知を送りたいチャンネル(#generalや#notificationsなど)を選択。Textフィールドに通知メッセージの内容を設定します。
たとえば「新しいメールが届きました:」の後に、Gmailモジュールから取得した件名と送信者を挿入する形。Make.comでは、前のモジュールのデータをクリックで挿入できるので、コードを書く必要はありません。
ステップ4:テスト実行する
画面左下の「Run once」をクリックしてテスト実行。自分宛にテストメールを送り、Slackに通知が届くか確認します。モジュールが緑色になれば成功です。
ステップ5:スケジュールを設定して有効化する
テストが通ったら、画面左下のスイッチをONにしてシナリオを有効化。実行間隔(無料プランは最短15分)を設定すれば完成。あとはメールが届くたびに、自動でSlackに通知が流れ続けます。
他にもよく使うレシピ2つ
レシピ2:Googleフォーム → Slack通知
問い合わせフォームやアンケートの回答をリアルタイムでSlackに通知するパターン。構成はGmail通知とほぼ同じで、トリガーをGoogleフォーム(またはGoogle Sheets)の「Watch New Rows」に差し替えるだけ。回答者の名前や回答内容をSlackのメッセージに含めれば、フォームを開かなくても内容がわかるようになります。
設定時間は10分程度。フォームの回答が多い場合はオペレーション消費に注意が必要ですが、1日数件程度なら無料プランで余裕です。
レシピ3:毎朝の定時通知(スケジュール → Slack)
「毎朝9時にSlackにリマインドを送る」パターン。トリガーにMake.comのScheduleモジュールを使い、時間を指定してSlackにメッセージを送ります。
シンプルな固定メッセージなら5分で完成。Google SheetsやNotionのタスク一覧を取得して、その日のタスクだけを抽出して送る構成にすると、もう少し手間がかかりますが、朝のルーティンが1つ減る効果は大きい。
つまずきやすいポイント
Slackの認証が通らない
Make.comからSlackを認証するとき、ワークスペースの管理者権限が必要な場合があります。個人のワークスペースなら問題ありませんが、会社のSlackの場合は管理者に「外部アプリの連携を許可」してもらう必要がある場合があります。認証画面で止まるときは、まずこの権限を確認してください。
通知がチャンネルに届かない
よくある原因は、Make.comのBotアプリがチャンネルに招待されていないこと。Slackのチャンネル設定から「インテグレーション」→「アプリを追加」でMake.comのBotを追加すると解決します。プライベートチャンネルの場合は特にこの手順が必要になるので覚えておいてください。
無料プランのオペレーション消費
Gmail → Slackの2モジュール構成なら、1回の実行で2オペレーション。無料プラン(月1,000オペレーション)でも1日16回程度は回せる計算です。ただし、フィルター条件を入れずに全メールを拾う設定にすると、あっという間に上限に達するので、トリガーのフィルター設定は必ずやるべきです。
ブラウザ翻訳機能のバグ
Make.comのUIは英語のみ。ブラウザの翻訳機能で日本語化できますが、翻訳ONのまま設定を保存すると、入力内容が消えるバグがあります。見るときは翻訳ON、入力するときはOFFにする癖をつけてください。これ、何度もやらかしました。
Slack通知だけなら他の方法もある?
| 方法 | 特徴 | Make.comとの違い |
|---|---|---|
| Slack標準のワークフロー | Slack内で完結する自動化。外部ツール不要 | Slack外のサービスとの連携は限定的 |
| Zapier | Make.comと同じiPaaS。UIがシンプル | 最安有料プランが月$29.99。Make.comのCoreは$9 |
| GAS(Google Apps Script) | 無料。柔軟なカスタマイズが可能 | コードを書く必要あり。非エンジニアにはハードル高い |
Slack内で完結する簡単な通知(リマインダーなど)なら、Slack標準のワークフロー機能で十分。ただ、Gmail、Notion、Google Sheetsなど外部サービスとつないで通知を飛ばしたいなら、Make.comが一番コスパよく柔軟に組めるツールだと思います。
よくある質問
DMに通知を送ることはできる?
できます。Slackモジュールの「Channel」でDMの相手を選択すれば、チャンネルではなく個人のDMに通知を送れます。自分だけに届く通知を作りたいときに便利です。
通知メッセージの見た目をカスタマイズできる?
Slackモジュールの「Advanced settings」から、Bot名やアイコン絵文字を変更できます。通知の種類ごとにアイコンを変えると、Slackのタイムラインで視認性が上がります。
無料プランで複数のSlack通知シナリオを動かせる?
無料プランのアクティブシナリオ上限は2個です。Gmail通知とフォーム通知の2つを動かすともう上限なわけです。3つ以上必要ならCoreプラン(月$9)に移行するか、ルーターで1つのシナリオに複数の通知を詰め込む方法もあります。
Make.comを試してみたい方は、無料プランから始められます。
まとめ
Make.com × Slackの通知自動化は、モジュール2〜3個の小さなシナリオで完成します。Gmail通知、フォーム通知、定時リマインド——どれも設定は15分程度。一度作ったら壊れない限り動き続けるので、最初のひと手間だけです。「毎日手でSlackに転送している作業」がある人は、それをそのまま最初のシナリオにするのが一番早い入口になります。


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