Gmailで毎日やっている手作業、いくつありますか。添付ファイルの保存、問い合わせメールの転記、返信忘れ防止のチェック。突き詰めると、どれも「メールが来たら、何かする」のパターンに収まります。このパターンこそ、Make.comが最も得意とする領域です。この記事では2026年時点の情報をもとに、Make.com × Gmailの自動化レシピを5つ、初心者がすぐ再現できる形で紹介します。
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先に判断軸:「どの手作業を消したいか」で選ぶ
5つ全部を一度に作る必要はありません。自分のGmail作業で、いちばん時間を取られているものから1つだけ選んでください。
- 添付ファイルをいちいちダウンロードしている → レシピ①
- 問い合わせメールを手動でシートに記録している → レシピ②
- 特定のメールが来たらSlackに転送している → レシピ③
- メールの内容をNotionに手動でメモしている → レシピ④
- 定型メールを手動で送っている → レシピ⑤
実はこのブログの記事制作も、Make.comとAIを組み合わせた自動化で運用してきました。Gmail連携はその中でも最初に組んだ自動化で、一度動くと「なんで今まで手でやっていたんだろう」という感覚になります。順番に見ていきます。
全レシピ共通の前提
始める前に、共通の準備を確認しておきます。
- Make.comのアカウント(無料でOK)
- Gmailアカウント(Google Workspace / 個人Gmail、どちらでも可)
- 初回だけ、GmailモジュールでGoogleアカウントとの接続認証(Connect)が必要
クレジット消費の目安は、各レシピのモジュール数で決まります。基本は「1モジュール×1回=1クレジット」。無料プランの月1,000クレジット内で、どのレシピも十分回せるように設計しています。
レシピ① 添付ファイルをGoogle Driveに自動保存
請求書、見積書、契約書。メールの添付ファイルをいちいちダウンロードしてフォルダに入れる作業、地味に面倒ですよね。
シナリオ構成
- Gmail「Watch Emails」(トリガー:新着メールを監視)
- Gmail「List Attachments」(添付ファイルを取得)
- Google Drive「Upload a File」(Driveの指定フォルダに保存)
モジュール数:3 / 1回あたりのクレジット消費:2(トリガーは消費しない)
設定のコツ:トリガーにフィルター(件名に「請求書」を含むメールだけ、など)を付けると、不要な添付まで保存されるのを防げます。フィルターはクレジットを消費しないので、節約にもなる。ファイルサイズは無料プランで5MBまでなので、大きい添付が来る場合はCoreプラン以上が必要です。
レシピ② 問い合わせメールをスプレッドシートに自動記録
Webサイトのフォームから来た問い合わせメールを、手動でスプレッドシートに転記している人。これは自動化の最もおいしい定番です。
シナリオ構成
- Gmail「Watch Emails」(トリガー:特定ラベルのメールを監視)
- Google Sheets「Add a Row」(シートに1行追加。差出人・件名・日時・本文を列に)
モジュール数:2 / 1回あたりのクレジット消費:1
設定のコツ:Gmail側でフィルターとラベルを先に設定しておくのがポイントです。「問い合わせフォームからのメールだけ」にラベルを自動付与しておけば、Make.com側のトリガーで「そのラベルのメールだけ」を拾える。全メールを拾ってしまうと、クレジットがすぐ溶けます。
レシピ③ 特定のメールが来たらSlackに即通知
重要な取引先からのメール、上司からの依頼、クレーム対応。見逃すと困るメールをSlackに自動転送して、チームで共有する仕組みです。
シナリオ構成
- Gmail「Watch Emails」(トリガー:差出人や件名でフィルタ)
- Slack「Create a Message」(指定チャンネルに通知。差出人・件名・本文の一部を含める)
モジュール数:2 / 1回あたりのクレジット消費:1
設定のコツ:Slackに送るメッセージの中身は、Make.comのマッピング機能で自由にカスタマイズできます。「差出人:{{From}} / 件名:{{Subject}}」のように変数を埋め込むだけ。全文を送ると長すぎるので、件名+差出人+冒頭100文字くらいに絞るのが見やすいです。
レシピ④ メールの要点をNotionに自動保存
気になるメール(ニュースレター、プロジェクト関連)の内容を、あとで参照するためにNotionに手動メモしている人。これも自動化が効きます。
シナリオ構成
- Gmail「Watch Emails」(トリガー:特定ラベルのメールを監視)
- Notion「Create a Database Item」(Notionデータベースに1行追加。件名・差出人・本文・日付を記録)
モジュール数:2 / 1回あたりのクレジット消費:1
設定のコツ:Notion側にあらかじめ「メールログ」用のデータベースを作っておくのが前提です。プロパティは「件名(Title)」「差出人(Text)」「受信日(Date)」「内容(Text)」程度で十分。あとから検索・フィルタできるのがNotionの強みなので、記録だけ自動化して整理は手動、くらいの割り切りがちょうどいいです。
レシピ⑤ 条件に合わせて定型メールを自動送信
スプレッドシートに新しい行が追加されたら(例:注文データ、申し込みデータ)、確認メールを自動で送る。逆方向の連携です。
シナリオ構成
- Google Sheets「Watch New Rows」(トリガー:シートに新しい行が追加されたら)
- Gmail「Send an Email」(宛先・件名・本文をシートのデータから自動生成して送信)
モジュール数:2 / 1回あたりのクレジット消費:1
設定のコツ:送信メールの本文にシートの値を埋め込むには、マッピング機能で列名を指定するだけ。ただし、テスト段階で実際にメールが送信されるので、テスト用の自分のアドレスで試してから本番に切り替えてください。誤送信は自動化のいちばん痛い事故です。
5つのレシピを無料枠で運用する場合の目安
全レシピのクレジット消費が1〜2と軽いので、無料プラン(月1,000クレジット)でも十分回ります。
| レシピ | 1回の消費 | 1日10回で月間 |
|---|---|---|
| ① 添付→Drive | 2 | 600 |
| ② 問い合わせ→Sheet | 1 | 300 |
| ③ メール→Slack | 1 | 300 |
| ④ メール→Notion | 1 | 300 |
| ⑤ Sheet→メール送信 | 1 | 300 |
無料プランではアクティブシナリオが2つまでなので、5つ全部を同時には動かせません。2つだけ選んで動かし、必要に応じて切り替えるか、3つ以上常時稼働させたくなったらCoreプラン(月$9〜)へ、という流れが現実的です。突き詰めると、無料枠の限界は「シナリオ2つまで」のほうが、クレジットより先に来ることが多いです。
よくある質問
Gmail以外のメール(Outlook、Yahoo!メール)でも使えますか?
Make.comにはOutlook(Microsoft 365)用のモジュールも、汎用のIMAPモジュールもあります。GmailモジュールとはUIが少し違いますが、基本の流れ(トリガー→アクション)は同じ。ただしGmailのモジュールが最も整備されていて、初心者にはGmailから始めるのが楽です。
フィルターの設定が分かりません
モジュールとモジュールをつなぐ線の上に、レンチのアイコンが出ます。そこをクリックすると「フィルター条件」を設定できます。「件名に”請求書”を含む」「差出人が”example@gmail.com”と一致する」のように条件を書くだけ。フィルター自体はクレジットを消費しないので、積極的に使って損はありません。
認証が切れてシナリオが止まることはありますか?
あります。GmailのパスワードやGoogleアカウントの設定を変えたとき、長期間シナリオを動かしていなかったときに起きやすいです。Make.comのシナリオ画面でモジュールに「!」マークが出ていたら、Connectionを再認証するだけで復旧します。
まとめ
- Make.com × Gmailの自動化は「メールが来たら何かする」の定番パターン。2モジュール・クレジット消費1〜2と軽い
- 添付保存、シート記録、Slack通知、Notion保存、定型送信の5つが、初心者がすぐ作れて効果を実感しやすいレシピ
- 無料プラン(月1,000クレジット)で十分回せるが、アクティブシナリオは2つまで。3つ目が欲しくなったらCoreプランの出番
自動化は最初の1つが動いた瞬間に、景色が変わります。Gmailは毎日開くツールだからこそ、ここの手作業が消えるインパクトは大きい。5つの中から、自分がいちばんうんざりしている作業を1つだけ選んで、今日Make.comで組んでみてください。「勝手に終わっている」朝が、たぶん明日から始まります。
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