先に、いちばん知りたいところから答えます。Grammarlyは日本語の文章校正には対応していません。
2026年時点でも、文法チェック・校正機能が動くのは英語のみ。日本語で書いた文章を入れても、誤字脱字や言い回しを直してはくれません。管理画面の表示も英語です。
「日本語対応」で検索してこの記事に来た方には申し訳ないのですが、ここを曖昧にしても仕方がないので最初に書きました。ただし、英語を書く場面があるなら話は変わります。以下、料金と使いどころを整理します。
判断軸:自分が書くのは英語か、日本語か
この記事の結論はシンプルです。
- 英語で書く場面がある(海外とのメール、論文、英語のSNS、外資系の業務) → Grammarlyは検討する価値あり
- 日本語しか書かない → 別のツールを選ぶべき。この記事の後半で代替案を挙げます
ひとことで言えば、Grammarlyは英文専門の校正者を月額で雇うサービスです。日本語の原稿を渡しても、その校正者は読めません。得意分野がはっきりしているツール、という理解が正確です。
Grammarlyで実際にできること
英文に対しては、かなり幅広く効きます。
- 文法・スペルの修正:基本にして本体。冠詞の抜けや時制の不一致など、日本人が苦手な部分を拾ってくれます
- 言い回しの提案:通じるけれど不自然、という英語を自然な形に直す
- トーンの調整:カジュアルすぎる、そっけない、といった印象を検出して調整を提案
- 文章の書き換え:一文まるごとを自然な英語に書き直す(有料)
- 盗用チェック:論文などで既存の文献との重複を確認(有料)
ブラウザ拡張機能を入れると、GmailでもSlackでもX(旧Twitter)でも、英語を打ち込むそばからチェックが走ります。この「常時いてくれる」感覚が、単発で使う翻訳ツールとの一番の違いなんですよね。
料金プラン(2026年時点)
| プラン | 年払い(月あたり) | 月払い | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 0ドル | 文法・スペル・基本のトーン検出、AI機能は月100回 |
| Pro | 約12ドル | 約30ドル | 書き換え、盗用チェック、AI機能は月2,000回 |
| Enterprise | 要問い合わせ | 組織向けの管理・セキュリティ機能 | |
年払いは一括144ドルの前払いです。3ヶ月ごとの支払い(60ドル、月あたり20ドル)という中間の選択肢もあります。
注意点として、年払いと月払いの差が2.5倍と極端です。月払い30ドルは、英文校正ツールとしてはかなり高い部類。使うなら年払い一択ですが、その場合は144ドルを先に払う形になります。
プラン名の変更に注意
古い記事には「Premium」「Business」というプラン名が出てきますが、これらは現在のProに統合されました。プラン名で検索すると混乱するので、金額で確認してください。
もう一つ、運営会社の名前も変わっています。2025年10月に、Grammarly社は社名をSuperhuman社に変更しました。製品名としてのGrammarlyは残っていますが、請求書や関連情報で「Superhuman」の名前を見ることになります。買収や統合が続いている時期なので、プラン構成は今後も動く可能性があります。
無料版と有料版、どちらを選ぶか
無料版で足りる人
英語を書く頻度が週に数回程度なら、無料版で十分です。文法とスペルの明らかなミスは無料でも拾ってくれるので、「初歩的な間違いだけは避けたい」という目的なら達成できます。AI機能も月100回使えます。
気になるところは、無料版だと提案が「ここが間違っている」と分かっても、より良い言い回しの選択肢が制限される点。惜しい状態で止まる感覚はあります。
Proにする価値がある人
毎日英語を書く人、英語の質が仕事の評価に直結する人です。論文、海外顧客とのメール、英語での提案書。この層にとって月12ドル(年払い)は、外注の英文校正と比べれば圧倒的に安いです。
気になるところは料金体系の不透明さ。無料トライアルから自動で年額144ドルに切り替わったという不満の声が海外のレビューサイトで複数見られます。返金対応も厳しめとされているので、トライアルを試す場合は解約期限をカレンダーに入れておくことを強くおすすめします。
日本語を校正したい人への代替案
ここが、この記事でいちばん役に立つ部分かもしれません。日本語の文章をチェックしたいなら、選択肢は別にあります。
- 文賢(ブンケン):日本語の文章校正に特化した国産ツール。誤字脱字だけでなく、読みやすさや表現の改善提案まで対応。ブログや業務文書を日常的に書く人向け
- ChatGPT・Claudeなどの対話型AI:「以下の文章を校正して」と頼めば、日本語でも十分な精度で直してくれます。無料枠でも使えるので、まずここから試すのが現実的
- Microsoft EditorやWordの校閲機能:すでにOfficeを使っているなら追加費用なし。基本的な誤字脱字ならこれで拾えます
- Just Right!:ジャストシステムの校正ソフト。出版・編集寄りの厳密なチェックが必要な場合に
個人のブログや業務メールの日本語チェックであれば、正直、対話型AIに投げるのがいちばん手軽でコストも低いと思います。校正だけでなく「もっと分かりやすく」といった相談もできるので。
英語を書く日本人にとっての使いどころ
日本語非対応と聞くと使い道がないように思えますが、日本人にとってむしろ価値が高い場面もあります。
- 英文メールの最終チェック:翻訳ツールで英訳した文章を、Grammarlyで自然さの確認にかける二段構え
- 英語学習:自分が書いた英作文の間違いパターンが可視化される。同じ指摘が繰り返されるので、自分の弱点が分かります
- 海外向けのSNS投稿・プロフィール:短文でも不自然さは目立つので、公開前のチェックに
ただし提案の説明文も英語なので、なぜその修正が必要なのか理解するには、ある程度の英語力が要ります。ここは正直、初級者にはハードルになる部分です。
よくある質問
日本語の翻訳機能はありますか?
翻訳系の機能が追加されている時期もありますが、主軸はあくまで英文校正です。日本語から英語への翻訳が目的なら、DeepLなど専用の翻訳ツールのほうが精度も使い勝手も上です。
無料版はいつまで使えますか?
期限はありません。永久に無料で使えます。クレジットカードの登録も不要です。
解約はしやすいですか?
アカウント設定から手続きできますが、更新日を過ぎると返金は難しいとされています。年払いの自動更新に関する不満が海外で複数報告されているので、契約時に更新日を控えておくのが安全です。
ChatGPTがあればGrammarlyは不要ですか?
用途が違います。ChatGPTは「頼んだときに直してくれる」ツール、Grammarlyは「書いている最中に横で見ていてくれる」ツールです。英語を毎日書くなら常時チェックの価値はありますが、たまにしか書かないならChatGPTに都度貼り付けるほうが合理的だと思います。
まとめ:自分が今週書いた英語の量を数えてみる
Grammarlyを検討するかどうかの判断は、料金表を見る前に決まります。この1週間で、英語の文章を何回書いたか。
ゼロなら、このツールはあなたのためのものではありません。日本語の校正をしたいなら、上に挙げた代替ツールのほうが役に立ちます。週に何度も書いているなら、まず無料版を入れてみてください。書いている横で赤線が引かれる体験を1週間して、それでも足りないと感じたときが、有料版を考えるタイミングです。
ちなみにこのブログの記事制作は、Make.comとAIを組み合わせた自動化で構築しました。興味がある方はこちら→ Make.com(※アフィリエイトリンクです)

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