Zoom vs Google Meet 比較 2026 どっちを選ぶべき?

AIツール比較

同じWeb会議ツールでも、ZoomとGoogle Meetは生まれが違います。Zoomは会議のためだけに作られた専用ツール。Meetは、GmailやカレンダーというGoogleの街の中にある施設のひとつ。

たとえるなら、Zoomは設備の整った貸し会議室で、Meetは自社オフィスの会議スペースです。前者は誰を呼んでも使いやすく設備も豊富、後者は自分たちの動線の中にあって移動ゼロで入れる。どちらが優れているかではなく、どちらの働き方に近いかの問題なわけです。

この記事では、立ち位置の違い→料金→機能比較→用途別の選び方、の順で整理します。

2つの立ち位置の違い

Zoom:会議専用ツールとしての完成度で勝負

Zoomは「会議を快適にする」ことに全振りしたツールです。ブレイクアウトルーム(参加者の小部屋分け)、ウェビナー、細かいホスト権限、録画まわりの機能——会議単体の機能の厚みでは頭ひとつ抜けています。社外の相手に「Zoomで」と言えばまず通じる普及率も、実務では大きな資産です。

Google Meet:Google環境の一部としての手軽さで勝負

Meetの本体は、実はMeet単体ではなくGoogleカレンダーとの一体感です。カレンダーで予定を作れば会議URLが自動で付き、時間が来たらワンクリックで入る。アプリのインストールも不要で、ブラウザだけで動く。GmailとカレンダーとドライブでGoogle漬けの人にとっては、会議が「予定表の延長」になる感覚です。

料金の比較(2026年時点)

無料版の違い:ここが一番効く

Zoom(無料) Google Meet(無料)
グループ会議の時間制限 40分 60分
1対1の時間制限 40分(同様に制限) 24時間
最大参加人数 100人 100人
録画 ローカル録画のみ なし
アカウント要件 ホストのみ登録 Googleアカウント

無料で使い倒すなら、時間制限の差が決定打です。Zoomの40分は打ち合わせの途中で切れる長さ。Meetはグループ60分、1対1なら24時間なので、少人数の打ち合わせが中心の人はMeet無料版だけで案外回ります。

有料版の料金

ここで比較の仕方が少し変わります。Zoomは会議ツール単体の課金、MeetはGoogle Workspace(Gmail・ドライブ・カレンダー込みのセット)の課金だからです。

プラン 月額目安 会議まわりの主な内容
Zoom Pro 約13ドル(年払い)/約17ドル(月払い) 30時間会議、100人、クラウド録画、AI要約
Zoom Business 約18ドル(年払い) 300人、SSO、管理機能
Workspace Business Starter 800円(税抜・年契約) Meet 100人+独自ドメインのGmail、30GB
Workspace Business Standard 1,600円(税抜・年契約) Meet 150人+録画、2TB、Gemini機能

単純な金額ではWorkspaceが安く見えますが、これは「会議ツールの料金」ではなく「業務環境一式の料金」。逆にZoomの13ドルは会議機能だけの値段です。比べるものが違う、という前提で見てください。なお、Zoomはドル建てのため為替で円換算額が動きます。どちらも契約前に公式の料金ページで最新額の確認を。

機能の比較

項目 Zoom Google Meet
接続の安定性(低速回線) ◎ 定評あり ○ 十分実用
ブレイクアウトルーム ◎ 無料版から △ 有料版から
ウェビナー機能 ◎ 専用アドオンあり △ 弱い
アプリ不要で参加 △ ブラウザ版は機能制限 ◎ ブラウザ完結
カレンダー連携 ○ 連携設定が必要 ◎ 標準で一体化
AI議事録・要約 ◎ AI Companion(有料) ◎ Gemini(有料)
社外への通用度 ◎ デファクト ○ ほぼ通じる

Zoomの気になるところ

まず無料版の40分制限。これが実務では地味に痛くて、「あと5分で切れます」の表示に追われる打ち合わせは集中力を削ります。もうひとつは、参加者側もアプリを入れたほうが快適に使える設計であること。ITに不慣れな相手だと「アプリのインストールで5分溶ける」が起きがちです。料金も、会議機能単体で月13ドルは、使う頻度が低い人には割高に感じるはずです。

Google Meetの気になるところ

会議単体の機能はZoomに一歩譲ります。ウェビナーや大規模イベント、細かいホスト制御が必要な用途では力不足。録画が有料プラン(Business Standard以上)からというのも、無料や最安プランで使いたい人には引っかかるところです。あと、あえて言うなら「Zoomでお願いします」と言われる場面がまだ多く、結局Zoomも入れることになる、というオチも珍しくありません。

用途別の選び方

Zoomを選ぶ場面

  • 社外との商談・面談が多い(相手が慣れている)
  • ウェビナーやオンラインイベントを開く
  • 研修などでブレイクアウトルームを多用する
  • 回線の弱い相手とつなぐことが多い

Google Meetを選ぶ場面

  • すでにGmail・Googleカレンダーが業務の中心
  • 社内ミーティングが利用の大半
  • 相手にアプリを入れさせたくない(ブラウザ完結)
  • 会議ツール単体にお金を払いたくない

両方使う、が現実解のことも多い

実際のところ、「社内はMeet、社外はZoom」という使い分けに落ち着くケースはかなり多いです。Meet無料+Zoom無料で始めて、40分制限が本当に苦しくなったらZoom Proを足す。最初からどちらかに全額張る必要はありません。

ちなみに、会議が増えてくると「URL発行→リマインド→議事録の共有」といった会議の前後の手作業がじわじわ積もります。このあたりは自動化ツールで会議ツールとカレンダー・チャットをつなぐと消せる作業だったりします。ツール選びと同じくらい、運用の設計が効く領域です。

よくある質問

画質・音質に差はありますか?

通常の回線なら体感差はほぼありません。回線が不安定な環境ではZoomのほうが粘り強い、という評価が定番です。

セキュリティはどちらが上ですか?

現在はどちらも暗号化・待機室など標準的な対策が揃っており、一般的な業務利用で差が出ることはまずありません。厳格な要件がある場合は、両社の上位プランの認証項目を比較する話になります。

MeetはGoogleアカウントがない人も参加できますか?

主催者が許可すれば、アカウントなしでも参加できます(承認操作が必要)。ただしスムーズさではアカウントあり参加に劣ります。

ZoomのAI機能とMeetのGemini、どちらが便利ですか?

どちらも有料プランで議事録・要約が使えて、日本語の精度も実用域です。差別化ポイントというより「どちらにもある」機能になりました。普段の環境に馴染むほうを選べば良いと思います。

まとめ:先週の会議の相手を思い出すと答えが出る

機能表とにらめっこするより、直近1〜2週間の自分の会議を思い返すほうが早いです。相手は社外が多かったか、社内が多かったか。ウェビナーのような一方向の配信はあったか。GmailとGoogleカレンダーは業務の中心か。

社外中心・イベントありならZoom。社内中心・Google漬けならMeet。判断材料はレビュー記事の星の数ではなく、あなたのカレンダーの中にあります。

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