SlackとTeams、どっちを入れるべきか。結論から言うと、この比較は「すでにMicrosoft 365(Word・Excel・Outlook)を使っているかどうか」で、答えの半分が出ます。使っているならTeamsは追加コストゼロで手に入る。使っていないならSlackのチャット体験が光る。ざっくり言うと、この1行が全体像です。この記事では2026年6月時点の最新情報をもとに、両者の本質的な違いと、あなたの職場に合うのはどちらかを整理します。
※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。
SlackとTeams、立ち位置の違い
細かい機能比較に入る前に、いちばん効く違いを置いておきます。両方とも「ビジネスチャットツール」と呼ばれていますが、成り立ちがまったく違うんですよね。
Slackは、チャット専門で生まれたツール。メッセージ体験を最優先に設計されていて、9,000以上の外部アプリとの連携が武器。チャットの快適さ、通知のカスタマイズ、ボットやワークフローの自由度は、今でもこのジャンルのトップです。
Teamsは、Microsoft 365のエコシステムから生まれたツール。Word・Excel・PowerPoint・Outlookと最初からつながっていて、ビデオ会議も強い。ざっくり言うと「Officeに住んでいるチャット」です。Microsoft 365を契約していれば、Teamsは追加料金なしで付いてくる。ここが最大の構造的メリットです。
つまり「チャット体験と連携の自由度ならSlack、Office統合と総合コストならTeams」。同じカテゴリに見えて、選ぶ理由がまるで違います。
料金プラン(2026年時点)
年払いベース・USD表記で並べます。2026年は両社とも値上げや機能再編が入っているので、契約前に必ず各公式サイトで最新を確認してください。
Slackの料金
- Free(無料):90日間のメッセージ履歴、アプリ連携10個まで、1対1通話のみ、5GB共有ストレージ
- Pro($7.25/人月):メッセージ履歴無制限、アプリ無制限、50人グループ通話、Slack AI含む
- Business+($12.50/人月):SSO、コンプライアンス、高度なAI機能。2025年に値上げあり
- Enterprise+:要問い合わせ
Slack単体で使う場合、Proの$7.25/人月が実質的な入口。無料プランの90日履歴制限は、業務で使うには正直きつい。3か月前の会話が見えなくなるのは、プロジェクトが長期化した瞬間に痛みが出ます。
Microsoft Teamsの料金
- Free(無料):60分会議・100人まで、5GBストレージ。管理機能なし
- Teams Essentials($4/人月):30時間会議・300人、10GBストレージ。Teams単体プラン
- M365 Business Basic($6〜7/人月):Teams+Outlookメール+Web版Office+1TBストレージ
- M365 Business Standard($14/人月):デスクトップ版Office含む。2026年7月に値上げ予定
- M365 Business Premium($22/人月):高度なセキュリティ・デバイス管理
ここがTeamsの強烈なところ。M365 Business Basicの$6〜7/人月に、Teams+ビジネスメール+Web版Office+1TBストレージが全部入っている。Slackの$7.25はチャットだけ。この差は、すでにMicrosoft 365を使っている組織にとっては圧倒的です。
注意点として、2026年4月にTeamsの機能再編があり、以前はTeams Premiumでしか使えなかった会議機能の一部がベースプランに移動しました。さらに2026年7月に複数プランの値上げが予定されているので、この数字は契約前に公式サイトで確認してください。
項目別の比較
主要な軸で横並びにします。価格は年払いベースの目安です。
| ツール名 | 月額(目安) | 主な機能 | 向いている組織 | 導入の手間 |
|---|---|---|---|---|
| Slack | 無料〜$7.25/人〜 | チャット・ハドル・9,000+アプリ連携・Slack AI・ワークフロー | チャット中心の文化・外部連携が多い組織 | 低 |
| Microsoft Teams | 無料〜$4/人〜(M365なら追加なし) | チャット・ビデオ会議・Office統合・ファイル共同編集 | Microsoft 365を使っている組織・会議が多い組織 | 低〜中 |
Slack:チャットの体験で選ぶならここ
Slackの最大の強みは、チャット体験の快適さです。チャンネルの整理、スレッドの使いやすさ、通知の細かいカスタマイズ、絵文字リアクションの文化。「チャットでの仕事が速い」と感じる組織は、たいていSlackを使っています。外部アプリとの連携も9,000以上と圧倒的で、Zapier、Make.com、Notion、Asana、GitHubなど、好きなツールをどんどんつなげられます。
気になるのは、やはりコスト。Slackはチャットツールとしては単価が高めで、人数が増えるほどじわじわ効きます。Salesforceに買収されてからは年9%の値上げ条項が契約に入るケースもあり、長期的なコスト上昇リスクは頭に入れておくべきです。あと、ビデオ会議はTeamsやZoomに比べるとあくまで補助的。会議が多い組織には物足りないかもしれません。
Microsoft Teams:Officeと一体化するならここ
Teamsの最大の強みは、Microsoft 365との一体感。Word・Excel・PowerPointのファイルをTeams上で直接共同編集でき、Outlookの予定表と会議がシームレスにつながる。ビデオ会議も300人規模まで対応、録画・文字起こしも標準。「会議が多い+Office文書が中心」の日本の企業文化には、構造的にフィットしやすいんですよね。
弱点は、チャットのUXがSlackに比べると重いこと。通知の制御が粗い、スレッドの見通しが悪い、チャンネル整理が直感的でない。「チャットの気持ちよさ」でSlackに慣れた人がTeamsに移ると、ストレスを感じるケースをよく見ます。あと、外部アプリとの連携も、数と柔軟さではSlackに一歩譲ります。Microsoft製品同士の連携は最強ですが、Microsoft以外のツールとつなぐとなると、ワンクッション多い印象です。
用途別の選び方
立ち位置が違うので、選び方も「組織の状況」で決まります。
Slackが向く組織
- チャットが仕事の中心で、テンポよくやり取りしたい
- GitHub、Notion、Asanaなど非Microsoftツールとの連携が多い
- スタートアップやIT系で、チャット文化が根付いている
- Microsoft 365を使っていない、または乗り換える気がない
Teamsが向く組織
- すでにMicrosoft 365(Word・Excel・Outlook)を使っている
- ビデオ会議の頻度が高い
- Office文書の共同編集が日常的に発生する
- 追加コストを極力抑えたい
個人的な判断を正直に言います。すでにMicrosoft 365を契約している組織が、あえてSlackを別途契約する理由は「チャット体験への強いこだわり」以外にはほぼありません。Teamsが追加料金ゼロで使える状況で、月$7.25/人のSlackを足すのは、よほどチャット中心の文化がある場合だけ合理的です。逆に、Officeを使っていないチームなら、Slackのほうが導入も連携もスムーズ。ここはもう、自分の組織がどっち側かで決まります。
よくある質問
日本語で問題なく使えますか?
両方とも日本語インターフェースに対応しています。Teamsは日本の企業への普及が進んでいることもあり、日本語のサポート情報や解説記事の量が豊富です。Slackも日本語UIに対応していますが、ヘルプや高度な設定の情報は英語が多めです。日常使いにはどちらも困りません。
無料プランだけで使い続けられますか?
どちらも無料プランがありますが、業務利用には制限がきつめです。Slackは90日でメッセージ履歴が消える制限、Teamsは60分の会議時間制限。「お試し」には十分ですが、チームで本格的に使うなら有料が前提になります。
SlackとTeamsを両方使うのはアリですか?
実際にやっている組織はあります。社内コミュニケーションはTeams、社外のクライアントやパートナーとはSlack Connect、という使い分けが典型です。ただしコストが二重にかかり、情報が分散するリスクもあるので、できれば1つに集約するほうがシンプルです。
まとめ
- Slackはチャット体験と外部連携の自由度で選ぶ。ただしコストは高め
- TeamsはMicrosoft 365との統合とビデオ会議が強み。すでにOfficeを使っているなら追加コストゼロ
- 選び方の核心は「Microsoft 365を使っているかどうか」。ここで答えの大半が決まる
結局のところ、この比較は「どっちの機能が優れているか」ではなく「自分の組織がどっち側にいるか」で片付きます。Officeの世界に住んでいるならTeams、そうでないならSlack。この判断軸はシンプルですが、実はいちばん外れません。2026年7月にTeamsの値上げも控えているので、もし導入を検討中なら、現行価格のうちに公式サイトで最新を確認しておくのが得策です。
ちなみにこのブログの記事制作は、Make.comとAIを組み合わせた自動化で構築しました。興味がある方はこちら→Make.com(※アフィリエイトリンクです)


コメント