Make.com × Notion 連携の使い方 2026 自動化の最初の一歩

AIツール紹介

Notionへの転記作業、1日に何回やっていますか。

メールで来た依頼をタスクデータベースに写す。フォームの回答を顧客リストに足す。会議の予定をプロジェクトページに貼る。1回2分でも、1日5回なら月に3時間超。この「写す仕事」は、Make.comとつなぐとほぼ消せます。

Notionはなんでも作れる自由すぎる棚で、Makeはその棚に自動で品出しをしてくれる店員です。この記事では、店員の雇い方——接続の設定から最初のシナリオ、つまずきポイントまでを順に整理します。

そもそも何ができるのか

Make.comは、Notionと3,000以上のサービスをつなぐ自動化ツール。Notion連携でよく使われるのは、ざっくりこの3方向です。

  • 外→Notion:Gmail・フォーム・Slackなどから、データベースにアイテムを自動作成
  • Notion→外:データベースの新規アイテムや更新をきっかけに、通知やカレンダー登録を飛ばす
  • Notion→AI→Notion:ページの内容をAIに渡して、要約や下書きを書き戻す

MakeのNotionモジュールには、アイテムの作成・更新・検索、ページ本文への追記、データベースの監視(Watch)などが揃っています。テンプレートも公開されているので、ゼロから組まなくても始められます。

準備:NotionとMakeをつなぐ

ここが最初の関門で、ぶっちゃけ一番つまずく人が多いところです。手順を分解します。

接続方式は2つある(まずはPublicでOK)

MakeからNotionへの接続には「Public connection」と「Internal connection」の2方式があります。

  • Public connection:Notionのログイン画面で許可ボタンを押すだけのOAuth方式。個人利用ならこれが手軽
  • Internal connection:Notion側で「インテグレーション」を自作し、そのトークン(鍵の文字列)をMakeに渡す方式。チームや細かい権限管理をしたい場合向け

迷ったらPublicで始めて構いません。以下、共通の流れです。

接続の手順

  1. Makeでシナリオを作り、「+」からNotionモジュールを追加する(「(legacy)」と付いた旧モジュールではなく、無印の新しいほうを選ぶ)
  2. Connection欄で「Add」を押し、Public connectionを選ぶ
  3. Notionのログイン画面が開くので、連携を許可し、Makeからアクセスさせたいページ・データベースを選択する
  4. Makeに戻り、モジュールの設定で対象のデータベースが一覧に出てくれば成功

最大のつまずき:「データベースが一覧に出てこない」

接続はできたのに、目的のデータベースが選択肢に現れない——Notion連携で最も多い詰まり方です。原因はほぼ1つで、そのデータベースへのアクセス権を連携に渡していないこと。

Notionの連携は「許可したページしか見えない」仕組みです。あとからデータベースを追加した場合は、Notion側でそのページの「接続」設定からMakeを追加してください。Makeの設定をいくら見直しても直らないときは、Notion側の共有設定。これで9割解決します。

最初に作るシナリオ:Gmail→Notionタスク化

練習を兼ねて、実用的な定番を1本組んでみます。「特定のラベルが付いたメールを、Notionのタスクデータベースに自動登録する」流れです。

  1. Gmailモジュール(Watch Emails):「タスク」ラベルの新着メールを監視する
  2. Notionモジュール(Create a Database Item):タスクデータベースに新規アイテムを作成。タイトルにメールの件名、本文プロパティにメール本文をマッピングする

モジュール2つだけ。マッピングの画面で、Gmail側の「Subject」をNotionの「タイトル」欄にドラッグする——この感覚がつかめれば、あとはどの連携も同じ要領です。

動作確認は「Run once」で。テスト時は本番のデータベースではなく複製した練習用データベースを使うと、事故がありません。

逆方向:Notionの更新をきっかけに動かす

Notion側を起点にする場合は「Watch Database Items」モジュールを使います。データベースに新しいアイテムが増えたら、Slackに通知する・カレンダーに登録する、といった流れが組めます。

ただし、ここに知っておくべき制約が2つ。

  • 監視開始前のアイテムは拾わない:Watchは設定した時点から先の新規アイテムだけが対象です。過去分をまとめて処理したい場合は、検索系モジュールで別途取得します
  • リアルタイムではない:MakeがNotionを定期的に見にいく方式(ポーリング)なので、反映にタイムラグがあります。確認間隔は無料プランで最短15分、有料プランなら最短1分です

「Notionで書いた瞬間に飛ばしたい」という要件には向きません。数分〜15分の遅れが許容できる用途で使うのが正解です。

つまずきやすいポイント

プロパティの型が合わずエラーになる

Notionのデータベースはプロパティに型があります(日付・セレクト・チェックボックスなど)。日付プロパティに普通の文字列を流し込むと、エラーで止まります。日付はMake側の関数で形式を整えてから渡す、セレクトは選択肢に存在する値だけを渡す。型を意識するだけで、エラーは思いのほか減ります。

ページ「本文」への書き込みは別モジュール

データベースのプロパティ(表の列)と、ページを開いた中の本文は、Makeでは別物として扱います。本文に文章を書き込みたい場合は「Append a Page Content」系のモジュールを使う。「Create a Database Item」だけだと、本文が空のカードが並ぶことになります。

旧モジュール(legacy)を選んでしまう

Notion側の仕様変更に合わせて、Makeには新旧のモジュールが並んでいる時期があります。名前に「(legacy)」と付いたものは旧版。新しく組むシナリオでは、無印の新モジュールを選んでください。古いほうで組むと、あとで作り直しになる可能性があります。

ポーリングでクレジットが減る

Watch系モジュールは、確認のたびにMakeのクレジットを消費します。15分間隔の監視は月2,880回。無料枠(月1,000)はこれ1本で溢れます。急ぎでない監視は間隔を1時間や6時間に伸ばすのが現実解。私がMakeでこのブログの仕組みを回していたときも、監視間隔の見直しが無料枠に収める決め手でした。

他の選択肢との違い(軽く)

Notionの自動化には、Notion自体の「オートメーション」機能やZapierという選択肢もあります。Notion内蔵のオートメーションは同一ワークスペース内の簡単な処理なら追加コストゼロで手軽。ただし外部サービスと複雑につなぐならMakeの守備範囲です。Zapierとの比較は使い勝手と料金の話になるので、別記事に譲ります。

よくある質問

Notionの無料プランでも連携できますか?

できます。NotionのAPI連携自体は無料プランでも使えます。Make側も無料プランで試せるので、コストゼロで検証を始められます。

双方向の同期(NotionとGoogleカレンダーを常に一致させる等)はできますか?

組めますが、初心者向きではありません。双方向同期は「無限ループ」(お互いの更新がお互いを更新し続ける)を防ぐ設計が必要になります。まずは一方向の流れから始めるのが無難です。

どのくらいの時間で作れますか?

この記事のGmail→Notion程度なら、接続設定込みで30分〜1時間が目安です。マッピングの感覚をつかむまでが山で、2本目からは一気に速くなります。

会社のNotionワークスペースでも使えますか?

接続の作成にはNotion側の管理者権限が必要です。会社のワークスペースの場合は、管理者に連携の許可を依頼する形になります。

まとめ:最初の1本は「一番回数の多い転記」から

Notion連携で何を自動化するか迷ったら、先週の自分を振り返って、Notionに何かを「写した」回数が一番多かった作業を選んでください。メールからか、フォームからか、チャットからか。回数が多い転記ほど、自動化の効果は複利で効いてきます。

私はこのブログの記事生成の仕組みをMake.comで組んで運用していましたが、最初の1本が動いた瞬間に「写す仕事は人間がやらなくていい」と腹落ちしました。その感覚は、たぶんNotion連携でも同じです。まずは30分、練習用データベースで1本どうぞ。

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