Make.com Google Drive 連携 2026。放り込むだけで片づく仕組み

AIツール紹介

Google Driveの自動化でやるべきことは、モジュールの設定ではなく、フォルダ設計です。

余談ですが、この記事でブログの投稿数が100本になりました。その大半をMakeの仕組みに支えてもらってきた立場なので、Drive連携の話は書いておきたかったテーマです。

本題に戻ります。「ファイルが増えて整理が追いつかない」を自動化で解決しようとすると、多くの人がまずMakeの画面を開きます。でも先に決めるべきは、どのフォルダに何を入れるか。ここが曖昧なままシナリオを組むと、動くけれど役に立たない仕組みができあがります。

Make × Google Driveで何ができるのか

ざっくり言うと、Driveへの出入りをきっかけにして、他のサービスを動かせるようになります。

イメージとしては、引っ越し業者がダンボールに部屋名を書いてから運ぶのに近い。中身を見て、行き先を判断して、ラベルを貼って、正しい場所に置く。人がやると単調な作業ですが、機械にやらせるとちょうどいい仕事です。

よくある組み合わせを挙げます。

  • Gmailの添付ファイルを自動でDriveの指定フォルダに保存する
  • Googleフォームで送られた画像を、回答者名でリネームして保存する
  • 特定フォルダにファイルが入ったらSlackに通知する
  • アップロードされたPDFをAIに読ませて、要点をシートに書き出す
  • 請求書を月ごとのフォルダに自動で振り分ける
  • ファイルをアップロードして共有リンクを発行し、メールで送る

どれも「気づいた人が手で動かす」で回っている作業です。1日3件なら我慢できる。月に200件になると、誰もやりたがらない仕事になるわけです。

モジュールの選び方

MakeのGoogle Driveアプリには複数のモジュールがありますが、最初に押さえるのは監視系の2つです。

モジュール 監視対象 向いている場面
Watch Files in a Folder 指定した1つのフォルダ 用途が決まった受け皿を作る
Watch All Files ドライブ全体 どこに置かれるか分からない場合

基本はフォルダ監視のほうです。ドライブ全体を見張ると、関係のないファイル更新にまで反応してクレジットが減ります。

フォルダ監視の設定で選ぶ項目は4つ。

  • 新規か更新か:作成日時で拾うか、更新日時で拾うか
  • どのドライブか:マイドライブ/共有アイテム/共有ドライブ
  • 対象フォルダ:階層をたどって指定する
  • ファイル種別と件数上限:拾う対象を絞る

1つ目の「新規か更新か」は最初に迷うところですが、ほとんどの用途では新規で問題ありません。更新を選ぶと、誰かがファイルを開いて閉じただけで反応することがあります。

共有ドライブを選ぶとエラーになる場合

先に書いておきます。共有ドライブ(Google Shared Drive)の選択肢は、Google Workspaceのユーザー向けです。個人のGoogleアカウントで選ぶと、invalid valueというエラーが返ります。

これを知らずに「Makeが壊れている」と判断してしまう人がいるはずなので、覚えておいて損はないです。個人アカウントならマイドライブを使ってください。

実際の作り方

「指定フォルダにPDFが入ったら、ファイル名を整えてSlackに通知する」構成を例にします。

1. 受け皿のフォルダを作る

Drive側で、監視専用のフォルダを1つ作ります。名前は「_inbox」のような分かりやすいもので。

ここが冒頭で書いた「フォルダ設計」です。既存の散らかったフォルダを監視対象にすると、過去のファイルまで反応したり、意図しないものが流れたりします。空の受け皿を新しく作るのが確実。

2. Watch Files in a Folderを置く

新しいシナリオを作り、Google Driveを検索してフォルダ監視モジュールを選びます。Googleアカウントで接続を作成し、対象フォルダを指定。

ファイル種別でPDFに絞り、Limitは2〜5あたりから始めます。この値を大きくすると、1回の実行で大量のファイルを処理しようとしてタイムアウトの原因になります。

3. ファイル名を整える

「Update a File」モジュールで、ファイル名を書き換えられます。日付を頭につけるなら、Makeの日付関数を使ってこんな形に。

{{formatDate(now; “YYYYMMDD”)}}_{{1.name}}

この一手間があるだけで、あとから探すときの手間がまるで違ってきます。地味な機能ですが、自動化の価値が一番はっきり出る部分かもしれません。

4. Slackにつなぐ

Slackの「Create a Message」を追加して、ファイル名とリンクをマッピングします。Driveモジュールが返す値の中に、ファイルを直接開けるURLが含まれています。

あとはスケジュールを設定してONにするだけ。完成です。

つまずきやすいポイント

サブフォルダは追ってくれない

フォルダ監視は、指定した階層が対象です。その下にサブフォルダを作って、そこにファイルを置いても反応しないことがあります。

階層を深く作りたい気持ちは分かりますが、監視対象は平らな受け皿にしておいて、処理の中で振り分ける設計にしたほうが安定します。

ポーリングとクレジット

Driveの監視はスケジュール実行なので、新着がゼロでもトリガーはクレジットを消費します。Makeの無料プランは月1,000クレジット。15分間隔で回すと、それだけで月2,880回の実行になり、確実に足りません。

実行間隔 月の実行回数 無料プランでの現実性
15分ごと 約2,880回 不可
1時間ごと 約720回 他が動かせない
6時間ごと 約120回 現実的

私がこのブログの記事生成をMakeで回していた頃も、結局は頻度を落とす方向で落ち着きました。ファイル整理で「即座に」が必要な場面は、思っているほど多くありません。

Googleドキュメント形式の扱い

スプレッドシートやドキュメントは、通常のファイルとは形式が違います。ダウンロードして他所に渡す処理では、PDFやxlsxへの変換指定が必要になる場合があります。ここは実行ログで実際に何が返ってきているかを見ながら調整するのが早いです。

権限まわり

接続に使ったGoogleアカウントに閲覧権限がないフォルダは、当然ながら監視できません。共有されたフォルダを扱う場合は、「共有アイテム」を選択する必要があります。

また、Makeに渡す権限はかなり広範です。仕事のアカウントでつなぐ前に、組織のポリシーを確認しておいたほうがいい。ここは慎重になって損はない領域です。

同じファイルが何度も処理される

「更新を監視」にしていると起こりやすい現象です。処理の中でファイル自体を書き換えると、それが更新として検知されて、また処理が走る。無限ループになります。

リネーム処理を入れるなら、監視は「新規のみ」にしておくか、処理後に別フォルダへ移動させる構成にしてください。

他の方法と比べてどうか

Googleの中だけで完結するなら、Google Apps Scriptという選択肢があります。無料で、Googleのサービスとの相性は当然いい。ただしコードを書く必要があります。

Makeを使う意味は、Drive以外のサービスとつなぐときに出ます。Slack、Notion、AI、外部のフォーム。この「またぎ」が発生した瞬間、スクリプトで書くより圧倒的に速い。

Zapierでも同じことはできます。安定性と接続先の数では上ですが、料金は明確に高い。処理の分岐や複数ステップを含むなら、Makeのほうが費用対効果は良いです。

Makeの気になるところも書いておくと、Drive連携は接続が切れることがある点です。Google側の認証の有効期限や権限変更で、ある日突然止まる。エラー通知の設定は必ず入れておいてください。

よくある質問

無料プランでもDrive連携はできますか

できます。アクティブなシナリオは2本まで、月1,000クレジットまでという前提付きです。1日数回の実行なら十分収まります。

大きいファイルも扱えますか

サイズが大きくなるほど、処理時間とクレジット消費が増えます。動画のような重いファイルを日常的に流す用途には向きません。

フォルダの中身を一括で処理したいのですが

監視モジュールではなく、「Search for Files/Folders」で一覧を取得して、繰り返し処理をつなぐ構成になります。ただし件数が多いとクレジットを一気に消費するので、初回は少ない件数で試してください。

複数のフォルダを1本のシナリオで監視できますか

1つの監視モジュールで指定できるフォルダは1つです。複数扱うならシナリオを分けるか、上位の受け皿にまとめて処理の中で振り分けるか。無料プランならシナリオ数の制限があるので、後者になります。

まとめ

Drive連携でつまずく場所は3つです。監視専用のフォルダを作らないこと、共有ドライブを個人アカウントで選ぼうとすること、そして実行頻度を欲張ること。

逆に言えば、この3つを避けるだけで大半は動きます。

※本リンクはアフィリエイトリンクです。

無料プランでも、受け皿を1つ作って1日数回回す構成なら十分実用になります。まずは小さいシナリオを1本 → Make.com(※アフィリエイトリンクです)

100本書いてきて実感しているのは、自動化で効くのは派手な仕組みではなく、こういう地味な受け渡しの部分だということです。判断の材料を1つ渡すなら、その作業を今週何回やったか。週に1回なら手でやったほうが早い。毎日やっているなら、フォルダを1つ作るところから始める価値があります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました